1キロ超過といった、ほんの少しのスピード違反への罰金が急増

ほんの少しのスピード違反に対する罰金が激増している。最近の新カメラシステムで1キロオーバーにも罰金が課せられるためである。

2016年に5キロオーバーまでの矮小なスピード違反で罰金が課せられたのは310万件。2014年は240万件だったのが31%も増加している。とくに130キロ制限の高速道路での罰金が多く、この区間を131キロで走行しても罰金が課せらる。130キロ区間での違反数は約7万件。

1キロオーバーの罰金は20ユーロ。これに9ユーロの事務費用が追加される。違反に対し罰金を課すのは検察が担当だが、オランダ警察労組ANPVは、「全くばからしい」とコメントを発表。「危険を避けるために一瞬スピードを出すこともある。」とこの微小な違反に異を唱えている。こんなスピード違反より前方の車に異常に近づいて運転したり、右からの追い越しといった危険な運転を取り締まるべきだと警察労組。

この小さなスピード違反による罰金で政府は1億1300万ユーロの歳入を得ている。2014年には8000万ユーロだった。もっとも「稼ぎがいい」スピードカメラはヒルバーサムに取り付けられたスピードカメラ。1時間に平均710ユーロも罰金をとっている。1年間に600万ユーロという巨額な稼ぎ手である。