アーネムのゲイカップル襲撃事件で、政府要人も手をつなぎ抗議

2日日曜日の夜にオランダ東部アーネムで、ゲイの男性カップル(31歳と35歳)が散歩中に14歳から20歳のモロッコ系少年4人に襲われるという事件が起きた。2人とも負傷したが、ひとりはボルトカッターで歯を折られたという被害を受けた。被害者によれば、2人が手を繋いで橋を歩いていた際に、自転車に載った7,8人のグループの少年が通り過ぎ罵声を浴びかけたという。その後、乱闘となり2人は殴られるなどの被害を受けた。

この事件を受け、土曜日の朝アーネムのゲイ飲食店協会はゲイに対する暴力に反対するデモを行った。ゲイの権利を守る団体「COC」でも抗議活動を行っている。また、一部の政治家も手をつないで国会前を歩くなどゲイ差別への抗議の意を示している。(写真)

ただ、これまでメディアではゲイを嫌うモロッコ人少年が一方的にカップルを襲ったと報道してきたが、4日朝のニュースによれば、容疑者の1人はこれを否定。罵声を発したのはゲイカップルで、それから殴り合いになったと陳述している。また少年のグループはモロッコ人だけでなく、白人やトルコ系も混じっていたと、モロッコ人差別をするメディアを批判している。