オランダ各地でゲイへの嫌がらせ

オランダはゲイに対し寛容であると一般に考えられているが、このところ続け様に嫌がらせや暴力行為が起きている。
17日未明、ライデン市に設置されたレンボーカラーに塗られた横断歩道「ゲブラパッド(Gaybrapad)」が消されるという事件が起きた。このゲブラパッドは、ゼブラパッド(オランダ語で横断歩道を意味するZebra Crossing)をもじったもので、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の開放を象徴する虹色に塗られている。17日月曜日の未明に数名の若者がこれを消そうとし、その後ナチ式敬礼を行っている様子が、近隣のカフェで働く店員によって撮影されていた。市はこのビデオをもとに公共物破棄として警察に苦情申し立てを行い、現在警察は犯人を捜索中である。

オランダではいくつかの市でLGBTの支援を狙い、レンボーカラーのゲイブラパッドを設置している。ライデンではニュー・ベイステンマルクト(Nieuwe Beestenmarkt)にある。

アムステルダムでもゲイへの嫌がらせが起きている。16日夜、アムステルダムの中央駅で2人のゲイの男性が殴られ重傷を負うという事件が起きた。また同時期アムステルダム各地でゲイを避難するチラシが配られている。このチラシには、キリスト教、ユダヤ教、そしてイスラム教信者たちが協力してゲイを放逐すべきというテキストが書かれている。
一連の事件を重大にとらえ、アムステルダム市は今週の木曜日に緊急議会の開催を予定している。