「花粉症の人が太陽の光を浴びたければオランダの海辺へ」専門家アドバイス
花粉症に悩む人にはやっかいな春がやってきた。とくに気温が上昇するについれて、大気中の花粉の量が増え、症状が悪化する人が多い。オランダの生物学者マウリス・マルテンス氏は花粉症患者へ「もし太陽の光を浴びたければオランダの海岸へ行くのがいい。」とアドバイスをしている。「海岸には海からの風が吹いていて、この空気には花粉の量が少ない。」というのがその理由だ。また山岳地帯に行くのもいいようだ。といってもオランダの300メートル級の丘ではなく、植物があまり生息できない高山。さらに、セイヨウトネリコの花粉に弱い人は、地中海付近への旅行は勧めないとマルテンス氏。地中海地方に多く生息するオリーブの木から飛んでくる花粉は、セイヨウトネリコの花粉に限りなく近いらしい。
マルテンス氏によれば、今年の花粉症シーズンは例年と同じ時期に始まった。昨年から今年にかけて冬は短くてそれほど寒くなかったので、花粉もすでに大気に舞い始めている。暖冬が続く近年、すでにクリスマス時期からハシバミやハンノキの花粉が舞って一部の花粉症の人には症状が出るということもあったが、今年は3月の半ばからだという。
オランダではハシバミとハンノキの花粉の舞が終わると次に来るのが白樺。白樺は短期間に大量の花粉を発生させるので有名だ。今年は4月の半ばぐらいがピークになりそうだと研究者。オランダの花粉症患者はなんと人口の20−25%もいると想定されている。マルテンス氏の花粉症患者へのアドバイスは、もし外で仕事をするなら花粉の量が少ない早朝がいいという。日本のようにマスクやサングラスをしろというアドバイスはオランダではないようだ。