オランダ、魅力的なタバコのパッケージデザインを禁止
喫煙者がタバコのパッケージに魅かれて買ってしまうことがないよう、「飾り気があるデザインを禁止する」とファンライン政府次官が発表した。現在オランダで販売されているタバコのパッケージは、ホログラムをつけたり、光る線をいれたり、派手な色やレリーフなどで喫煙者の目を引くデザインが施されている。また、サッカーの世界選手権や国王誕生日などのテーマで季節ごとのデザインを導入したりと製造企業は販促活動に力を入れている。こういったデザインが禁止されるだけでなく、音、光、匂い、味などで、消費者を魅了することも禁じられる。
規制導入後は、タバコ、刻みタバコ、水タバコ、シガーは、つやのないシンプルなパッケージのみが販売許可となる。
この規制はEUの「喫煙を魅力的にしない」条例に基づいたもので、オランダでは来年の7月1日までに導入される。政府は派手なパッケージが市場から消え次第、さらなる厳しい規制導入も計画している。おそらく、単色の背景にブランド名だけというシンプルなパッケージのみが許可されることになる。これまでも、「喫煙は死を招く」というテキストをパッケージに入れることが義務付けられているが、喫煙の意欲を下げる取り組みはさらに強化されることになる。