オランダの雑貨店「ヘマ(HEMA)」創業90年。元祖「百均」?!

今年の11月、オランダの雑貨店チェーン「ヘマ」(HEMA)は創業90年を迎える。いまだ赤字に悩む中、国外での営業は波に乗っている。特にフランスとドイツへの拡張は目立っており、もうすぐストラスブールにフランス50店目が開業する。欧州でHEMAは安くてトレンディというイメージが定着しているようだ。

ヘマが目指すのは「プリマーク」「アクション」そして「イケア」のような国際的なネットワークを持つ小売店。「最近の消費者は要求が多様で、かつ価格に厳しい。」と社長のチャールド氏。規模の経済がものを言う。現在オランダに約600店舗、国外で700店舗を抱えている。各国での売れ筋は異なるが、人気はオランダのストロープ・ワーフェル(ワッフル)だという。さらに昨年大改造をしたオンライン・ショップでの販売も重要な位置を占めてきている。

ヘマが最初の店舗を開いたのは1926年11月4日。オランダ均一価格会社(Hollandsche Eenheidsprijzen Maatschappij Amsterdam – HEMA)という名称が表すように、すべての商品が10セント、25セント、50セントと百均のようなコンセプトを売り物にしていた。それから長い間廉価チェーンというイメージがつきまとっていたが、オリジナルデザインを導入、カラフルでヒップなイメージを押し出している。黒字に転換するのも時間の問題だと、チャールド社長は意気込んでいる。

HEMA