オランダ、警察がネットいじめの撲滅に本格的に乗り出す

オランダでもネットいじめが問題化している。中央統計局CBSが行った調査によれば、10人に1人がいじめにあったことがあるという。とくに10代の青少年でのネット上でのいじめ問題は深刻で、仲間はずれや中傷そして個人的な問題や裸の写真をフェイスブックやインスタグラムなどのソーシャルメディアで公開するなど犯罪に近いものまである。これまでも学校などでネットいじめ対策は取り組まれてきたが、根本的な対策は取られていなかった。

警察に通報するケースも多いが、警察は他の犯罪に忙殺されこれを無視するか、通報を受けても対処方法がわからずにこれを放置することがほとんどだった。しかし今回警察はサイバーチームを中心に、 ネットいじめに本格的に取り組むと発表した。具体的には発信者のIPアドレスから住所を割り出し、警察官が家に訪問。場合によってはコンピュータやスマートフォンを取り上げるなどの強行措置を採る。親との面会も重要だ。警察が家に訪問するだけで大抵の場合は効果はてきめんである。匿名でイジメ行為を行っていた者が警察によって公に晒されることは懲罰となる。警察によれば、いじめ自体は法的な問題はないというが、ストーカー行為、脅し、恐喝までになると犯罪となる。