海外投資家がオランダの賃貸物件に注目
海外の投資家によるオランダの賃貸物件への投資が増加している。2013年から2015年にかけてすでに15,000戸の物件が海外投資家に販売された。このうちの大多数が低所得者用住宅(Sociale Woningbouw)への投資である。
これまで海外投資家はオランダ国内の事務所や店舗に投資してきたが、このところ住宅への投資に目を向けている。オランダでの世帯数は増加の傾向でかつ新築住宅の供給が限られている状況で、住宅への投資は安全で安定しているというのがその背景にある。
投資家の中にはアメリカの億万長者ジョージ・ソロスといった名前も含まれている。ソロスはアーネム付近で600世帯の賃貸用住宅物件を購入している。さらに規模が大きい投資は2014年ドイツのパトリティア年金基金によるもので、5500戸の賃貸用物件を総額5億7000万ユーロで購入している。またアメリカのラウンド・ヒル・キャピタルは今年すでに9000戸を購入済みだという。
ドイツのパトリティア年金基金によれば、「家賃収入は確実で、ほとんど空き状況がなく、毎年インフレ+2.5%の家賃値上げ」という低所得者用賃貸物件は、安定した投資先であるという。