オランダ、不動産取引過去最大に

値上がりが続くオランダの不動産市場、2016年の第2四半期(4月−6月)には過去最大の不動産販売件数を記録した。この期間だけでオランダ不動産取引会社経由で42,819戸の物件が販売され、これは第一四半期の15%増。不動産会社を通さない取引も含めると55,000件と見積もられる。過去12ヶ月で見ると合計15万3000戸が販売され、過去最大であった2006年の記録を破っている。

この活況の裏にはこれまでにない低金利がある。家賃は上がる一方で低価格住宅の供給も追いつかない状況では、ローンで家を購入したほうが安くつくと考える人が多い。その上、価格上昇によるキャピタル・ゲインも期待できるから、賃貸をやめて家を購入する人はますます増える。そして、需要増は不動産価格を押し上げ、前四半期(1−3月)の2.7%も上昇、前年比では5.5%の上昇である。アムステルダムのような都市部だけに限ると上昇率はさらに高い。それでも平均価格は金融危機前の最高価格よりもまだ7%も低いため、価格上昇はまだまだ続くかもしれない。