オランダ在住ポーランド人増加、ベルギー人を超える

オランダに住むポーランド人数が15万人を超えた。今世紀の初めにはこの5分の1だった。2004年にポーランドがEUに加盟して以来オランダへの移住者は増加の一途をたどり、2007年に労働許可が不要となったのをきっかけにこの数はさらに伸びた。

15万人のうち12万人はオランダに仕事を求めてやってきたいわゆる「第一世代」。住民の71%は15歳から74歳で現在仕事を持っている。2013年の調査では、オランダで失業保険や年金などの社会保障で暮らしているポーランド人は12%と少ない。またポーランド人の労働者は「働き者」だとしてオランダで高く評価されている。とくにオランダ人が働きたがらない建設現場や工場、野菜や花卉農場での仕事では、ポーランド人が多く占めており、オランダ経済には欠かせない存在だ。しかし今後ポーランド人の移住者の増加は鈍化すると見られている。オランダでの仕事供給が頭打ちであるのと、ポーランドの経済が好調で国内での雇用増加と昇給が予想されているからだ。

オランダへの欧州からの移住者で最も多いのはドイツ人で36万人。次がポーランド人で、隣国のベルギーからの移住者の数を超えている。欧州以外では、トルコ、モロッコ、スリナム、そしてインドネシアからの移民が最多数を占めている。