肥満で胃を縮小する手術にともなう皮膚の整形、保険でカバー?

オランダでは毎年1万人が肥満治療のために胃を小さくする手術を受けている。このうち80%の人は、手術後に余った皮膚を取り除く整形手術を望んでいるが、実際にこの手術に保険で払い戻しを受けているのは5人にひとり。自己負担ができず、皮膚の除去をおこなわなかった患者は精神的な疾患をかかえることもある。専門医は、この手術を保険でカバーするべきだと主張している。傷、皮膚感染、性的疾患などを保険治療できないことで、精神的な問題に発展するというのが、その根拠である。

専門医とオランダ肥満問題協会は、健康省大臣に保険による補償の範囲を広げるよう嘆願している。「肥満の患者は自分の身体を恥じるあまりパートナーとの関係がうまくいかなくなったり、精神的な苦痛に苛まされたりする。」肥満は単なる食べ過ぎから来るものだけでなく、他の病気によるものもあり、単に自己責任として片付けられる問題ではない。これを受け、政府そして保険会社組合では、美容目的以外での整形手術は保険でカバーできるよう検討している。