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オランダのインフレ11%を超える!
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オランダの物価は上昇の一方で消費者の生活を圧迫している。7月のインフレ率(物価上昇率)は11.6% 6月は9.9%だった。つまり、昨年の7月に100ユーロで買えたものが111.6ユーロに値上がりしているということだ。この数字はオランダ中央統計局が発表したものだが、欧州共通メソッド(HICP)を使った計算方法で算出したものである。

この高いインフレ率は、エネルギー費の値上がりが主たる原因となっている。これにより、食料や飲料なども値上がりしている。3月に11.7%という高インフレ率を記録したあと、4月5月6月とゆっくりと下がってきたが、7月にまた大幅に上昇した。

このインフレで買い物をすると1年前の11%以上高くなる。ただ商品によってかなり上昇しているものもあれば、それほど変わらないものもある。3月には光熱費やガソリンが上がったが、今月は他の商品の値上がりが顕著だ。小売店の売上量は減っているのだが値段が高いため、売上高に影響がないという。


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8月のインフレ13.6%と大幅な上昇
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オランダ中央統計局(CBS)によれば、8月の物価は前年同時期と比較して13.6%上昇している。この値上がりの主たる要因は、ガスと電気代の大幅な値上がりである。ロシアが欧州にガスを供給制限していることと、そしてこれがさらに厳しくなるのではという懸念からガス料金が劇的に上がっている。

ガスの市場価格は8月は過去最高を記録した。光熱費、ガソリン代、ディーゼルなど他の燃料価格もこれに追従して上がっており、過去一年で88%も上昇した。

エネルギー価格の上昇は、食品、飲料、光熱費に大きな影響を与えている。オランダでの生活費は限りなく高くなっており、生活苦を強いられる人が低所得者層だけでなく、中所得者層にまで広がっている。今後内閣が国民の生活をどのように支援するのかに注目される。昨日行われた連立各党による予算会議で、購買力を回復させる計画を本日発表することが決定している。

オランダ人、インフレで将来の経済展望暗く
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オランダ経済はまだ成長を続けているが、このところの急激なインフレで経済後退を恐れている人が増えている。とくに家賃補助を受けている人たちは悲観的だ。この層は昨年にも金銭的な問題に直面しており、この状況は悪化しそうだ。

調査によれば、今年の第1四半期には15歳以上の成人の30%が今年は自分の財政が悪化すると考えている。昨年同時期にはこれは16%だった。状況はとくに家賃補助を受けている世帯が深刻だ。自分の家を所有していたり家賃補助を受けていない世帯は、深刻度は低そうだ。

このままエネルギー価格が上昇し続けると120万世帯が経済的に困窮すると予想されている。中央統計局(CBS)の調査でも、消費者信頼度は過去最低になっている。これまでは車や家具などの高価格の買い物をしていた人も財布の紐を締めている。これがさらに経済悪化につながる。

インフレでバイト時給うなぎのぼり
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インフレと人手不足でアルバイトの時給がうなぎのぼりだ。ほとんどの職種で時給は上がっているが、とくにシェフ、バリスタ、引っ越し業の値上がりが目立つ。たいていの職種で求職者の売り手市場である。

ここ1年で値上がりが目立ったのは引越し業者(136%)、サイトクルー(イベントの手伝い133%)、レストランやカフェのウェイター・ウェイトレス(131%)。雇用者にとっては、人手不足だけが問題ではなく、シフトなどの管理が問題になっている。例えば飲食店でアルバイトをする若者は定時に働くより、時間があるときや好きなときにだけ働くことを希望している。

以下が時給の高いアルバイトトップ10。(VAT別)
シェフ 29.7ユーロ
アシスタントコック 22.24ユーロ
バリスタ 20.87ユーロ
ウェイター 20.86ユーロ
ケータリング 20.59ユーロ
バーテンダー 20.56ユーロ
ルームサービス 20.38ユーロ
ハウスキーピング 19.32ユーロ
引っ越し 19.28ユーロ
サイトクルー 18.7ユーロ

アルバイト先を探している若者に人気なのは、飲食店と小売店。逆に建設、製造、清掃などは人気がない。バケーションシーズンの求人はさらに増えている。


続くインフレ、3月の物価上昇12%に
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オランダ中央統計局が本日発表した3月のインフレ率は11.9%を記録した。これは昨年同月に比較した物価上昇率である。2月のインフレ率は7.3%だったが、さらなる上昇である。光熱費とガソリン代が昨年と比較し2倍になっていることが大きな要因だ。

ここ10年間でこれほどの物価上昇が見られるのは今年に入ってから。特にウクライナでの戦争は、原油とガス市場に混乱を招き、燃料費のさらなる上昇を誘った。コロナ危機からの急激な経済回復も物価上昇の要因となっている。経済回復は原料不足を招き、これが物価を上昇させたもの。またオランダでは人手不足も大きな要因となっている。

4月1日から政府が物品税を引き下げたため、ガソリンやディーゼルなどの燃料費は少し下がる。ガソリンでは1リットルあたり21セント、ディーゼルでは13セントほど下がると見られる。政府は消費者の購買力を高めるためにこの引き下げを決定したもの。

光熱費と燃料費のほかに大きな値上がりを見せているのが家賃である。これは原料不足とは関係なく、ここ数年の不動産不足が大きく影響している。1月から3月の家賃の平均は1平米あたり14.43ユーロ(オランダ全土平均、家具なし、備品なし)と、昨年に比べ8%上昇している。

オランダのインフレ率過去40年最高の6.4%
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1月のインフレ率は6.4%を記録したとオランダ中央統計局(CBS)が発表した。40年前の1982年以来最高値である。12月のインフレ率は5.7%だった。この上昇の主な要因となっているのは光熱費で、1月には電気、ガスなどの光熱費が昨年同時期と比較し90%上昇している。12月には75%だった。
食品の値上がりもインフレに拍車をかけている。1月の食品価格は昨年同時期比較4.3%の値上がりだ。パン、チーズ、乳製品の値上げ幅が大きい。

インフレ率の算出方法はいろいろあるが、欧州の方式ではオランダは7.6%となる。ユーロ圏の平均は5.1%なので、オランダは突出して高い。これまでは欧州平均とそれほど差はなかった。オランダ中央銀行総裁のクノット氏は日曜日「少なくとも来年の夏まではこの高いインフレ率は続きそう。」だと警告している。この物価高は低所得層にとっては大きな打撃で、所得のほとんどが光熱費と食費に消えていく。

クノット総裁は、欧州中央銀行が今年の第4四半期にインフレ抑制のために金利値上げをすると予想している。今年の初め欧州中央銀行のラガルド総裁はインフレは一過性であるので利上げを急ぐことはないと述べたが、年内の利上げの可能性は明確には否定していない。

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