知名度は低くても時価総額が高いオランダのベンチャー企業12社

ユニコーン企業と呼ばれる評価額10億ドル以上のハイテクベンチャー企業がオランダには12社もある。欧州で4番目に多い。イギリスに74社、ドイツに30社そしてフランスに12社ある。BookingやTomTomは知名度が高いが、他はあまり耳にしないが時価総額が高く将来性がある企業だ。以下がその12社。

■インターアクション(Interxion):1998年に設立されたインターネットのインフラであるデータセンターを運営する企業。昨年米国で上場。時価総額は60億ドル。欧州全土で50箇所にデータセンターを展開する。

■アディエン(Adyen): オンライン決済システムを提供する企業で、UberやSpotifyがクライエントである。2018年に上場し時価総額は200億ユーロ。

■クルーセル(Crucell):ライデンを拠点とするマラリアやエボラなどを防ぐワクチンを生産するバイオテック企業。2014年に設立された。

■グローバル・コレクト(GlobalCollect) オンライン取引でのクレジットカード支払いを専門とする企業。発足当時は運輸会社TNTの一部であった。

■フロー・トレーダーズ(Flow Traders):株の高速取引を可能にするソフトウェアを開発した企業。2004年に設立されr2015年には上場したが、現在時価総額10−20億ユーロ。

■テイクアウェイ(Takeaway):1999年に21歳の学生が始めた会社。そして20年後の現在、欧州最大の食事宅配企業に成長した。時価総額50億ユーロ。英国のJust Eat社と合併予定。

■クールブルー(CoolBlue):オランダとベルギーで家電をオンライン販売する企業。昨年の売上は17億ユーロ。

■アサータ・ファーマ(Acerta Pharma):2012年にオスで設立されたバイオテック企業。がん治療薬を研究開発している。2015年にユニコーン企業に選ばれた。2015年には英国・スエーデン企業アストラ・ゼネカが40億ユーロを出資している。

■エラスティック(Elastic):検索エンジン用の技術を提供する企業。Bo.comやUber,そしてTinderなどが利用している。昨年10月に上場し、現在市場価値は17億ユーロである。

■ジット・ラブ(GitLab):プログラマーが遠隔操作で共同でプログラム開発ができるソフトウェアを提供する企業。設立して5年だがオフィスがないという。世界にちらばる700人の従業員はすべて遠隔で働いている。昨年の時価総額は11億ユーロ。

■トムトム(TomTom):オランダ最古のテックスタートアップ企業に入る。カーナビの名称となったが、現在はGoogleとの競合で後退気味。

■ブッキング(Booking.com):オランダ最大のテック企業。従業員は5000人近い。1996年に旅行サイトとして立ち上げたが、現在では2900万の宿泊施設が登録され、10億ユーロの利益をあげている。