オランダ新リベラル政権誕生。首相は38歳

2025年11月の総選挙を経て、1月30日、中道リベラル政党「民主66(D66)」を中心とする新たな連立政権が発足することで合意した。新首相はD66党の党首ロブ・イェッテン。イェッテン(Jetten)氏は、38歳とオランダの首相歴最年少である。また公然とゲイであることを公表している。2024年に結婚したパートナーはアルゼンチンのホッケー選手。

連立政権の枠組み: D66自由民主国民党(VVD)キリスト教民主同盟(CDA)の3党で議席は3党合計で半数に達しない少数連立政権となる。

新政権は、前政権が掲げていた右派色の強い政策を一部修正し、リベラルな色合いを強めている。 

  • 教育・国際支援: 前政権が計画していた教育予算や国際援助の削減を凍結する。
  • 移民政策: 厳格な入国管理は継続しつつも、前政権のような過激な表現を避け、EUの枠組みに沿った現実的な管理を目指す。
  • 国防・安全保障: ウクライナへの軍事支援を継続し、国防費を賄うために市民1人あたり年間約184ユーロ(約3万円)の「自由貢献金」という新税を導入する方針だ。
  • 経済・社会: 医療費増大を抑える一方で、低所得層の負担軽減や住宅危機の解消、エネルギー転換への投資を優先する。 

今後の課題

第1党となったD66だが、獲得議席は26議席(定数150)と少なく、連立を組んでも議会下院で過半数に届かない少数派連立政権としてスタートする。そのため、法案成立のたびに野党の協力を取り付ける必要があり、政権運営の安定性が注目されている。