ホロコースト博物館オープン、イスラエル大統領訪問にデモ

10日、アムステルダムで国立ホロコースト博物館(Het Nationaal Holocaustmuseum)がヴィレム・アレクサンダー国王によって開館された。第二次世界大戦時アムステルダムには約8万人のユダヤ人が生活していたが、このうち75%はナチスにより強制収容所へ送られ命を落としている。現在欧州各地でユダヤ人に対する差別が拡大するなか、「ホロコーストを忘れない」というテーマを掲げた博物館の開館は感慨深いと関係者は語っている。開会式には大量虐殺を生き残った人などが参列したが、イスラエル大統領のヘルツォーク氏も招待されていた。(イスラエルの大統領はオランダの国王同様、直接政治に関与しない国の元首)

このため現在ガザで虐殺を行っているイスラエル大統領に対する抗議デモが博物館の外で行われた。デモに参加したのはパレスチナを支持する人たちだけでなく、ユダヤ系住民も多かった。「ユダヤ人が皆イスラエルのやりかたを支持しているわけでない。」と、イスラエル政府を非難している。「大量虐殺に反対」「今すぐ停戦を」などのプラカードを掲げた2000人が参加したこのデモで、警察に暴力行為を働いた人など13人が逮捕された。

(画像:Charlotte Solomonの自画像)