不動産価格また上昇、エネルギー効率の高い家人気

一時値下がりしたオランダの不動産価格が2023年第4四半期にまた上昇している。前四半期よりも3.1%、そして1年前の5.3%の値上がりだ。

2022年末から2023年始めにかけて、ローン金利の急激な上昇により不動産価格は下がった。これがまた値上がりの傾向にある。「ローン金利の低下と所得の上昇が値上がりを招いた。」と不動産協会。また不動産不足もこれに拍車をかけている。2023年末に売り出された物件は25,000軒。これは一昨年の26%減だ。

昨年販売された物件の平均価格は434,000ユーロ(約7千万円)。競争が激しいいため買い手が提示価格より高い値段を示して購入することも多い。(全体の53%) 

新築の家の平均価格は468,000ユーロで一昨年より2.3%安いが、中古住宅より高めだ。ただ新築の家はエネルギー効率が高いため、維持費が安くつく。これに対しエネルギー効率の悪い家は売るのに時間がかかる。効率を上げるための工事はいまだに非常に高いのが現状だ。

今年1月1日から、エネルギー効率の高い家を買う場合にはローンを50,000ユーロ多く借り入れできるというガイドラインができた。またエネルギー効率の悪い家を買う場合には、改造費用として20,000ユーロを借入できる。