恵まれない子供のためのおもちゃ銀行

オランダには不要になったおもちゃを寄付できるおもちゃ銀行(Speelgoedbank)が各地にある。集まったおもちゃはシンタクラース祭やクリスマスのプレゼントとして利用されている。子どもたちにプレゼントを買う余裕のない人たちがこぞって近所のおもちゃ銀行を訪れるが、学校や教会などからの需要も多い。

オランダの経済は良好だが、貧困が拡大していることも事実である。毎日小さなものを靴の中に入れるというシンタクラースの習慣を止めざる得ない貧しい家庭もある。両親は「子どもたちにはシンタクラースは存在しない」と伝えるという。子供にも親にもつらい思いをさせないために、このおもちゃ銀行がある。今年はシンタクラース祭では昨年の2倍、クリスマス用には5倍の需要があるという。

多くのおもちゃ銀行では今のところ十分な在庫があるというが、まだまだ寄付は受け付けている。シンタクラースのときにもらった頭文字のチョコレートでもペーパーノートというクッキーも再利用できる。チョコレートは溶かして別の形にしたり、クッキーは砕いてケーキの土台になる。

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(画像:Speelgoedbank Haarlem)