オランダのテロ脅威度上がり、これまで最高に

オランダのテロ脅威レベルがこれまでの3から4に引き上げられた。レベル4は「実際のテロ攻撃の可能性がある」ことを示している。2019年から今日までで最も高いレベルである。

国家テロ対策・安全調整調整機関(NCTV)によれば、イスラエルとハマス間の戦争、欧州各国でのコーランの焚書、そしてテロ組織からの攻撃の呼びかけの結果であるという。右翼過激派と反制度的過激派の脅威は依然として存在している。

ジハード(聖戦主義者)と呼ばれる若者が過激になっていることの背景にはインターネットによる呼びかけがある。自分と同じイデオロギーを持つ者がネット上で繋がり、過激に走り、これが暴力に発展するパターンである。NCTVによれば「一部の若者が既存の暴力幻想に基づくイデオロギーを探している。」という。インターネットは、ジハード主義だけでなく、右翼過激主義においてもますます重要度を高めていて、オランダではユダヤ人やLGBTQ+コミュニティの人々に対するオンライン上の憎悪が高まっている。

オランダ政府はイスラエル・ハマス間の戦争勃発以来、テロ攻撃を防ぐためこれまで以上の対策をとっている。これはオランダだけでなく、ベルギー、フランス、ドイツなどの近隣諸国も同様である。

参照:NCTV https://www.nctv.nl/actueel/nieuws/2023/12/12/nctv-verhoogt-dreigingsniveau-terrorisme-van-3-naar-4