大晦日の花火、女性の過半数が「怖い」

オランダでは大晦日の12時に新年を祝い花火を打ち上げる習慣がある。他国で見られるような花火大会ではなく、個人が勝手に花火を打ち上げる習慣だ。オランダ人はこの日の花火打ち上げに命を賭けているというのも過言ではなく、数百から数千ユーロを費やす人も稀ではない。しかし、RTLニュースが22,000人を対象に行なった調査によれば半数以上(53%)の女性がこの時間帯に一人で道路を歩くのは怖いと感じている。とくに、爆竹などを投げている場所は爆音と火花が怖くて危険を感じるという。

これに対し男性ではこの数はぐっと減り、29%が危険だと述べている。またペットを飼っている人たちも花火の爆音や火花で犬や猫が怯えていると答えている。

大晦日までまだ半月以上あるのだが、10月から打ち上げ花火を試している人たちもいて、これを迷惑だと考えている人も多い。「犬が怖がるため9月から外に出ていない」と訴える介護犬を飼っている人もいる。

実際に花火を打ち上げることができるのは、12月31日の零時のみでそれ以外の日時は違法だ。違法の時間帯に花火を迷惑だと考える人も55%いる。また大晦日当日でも、アムステルダム、ロッテルダム、アイントホーフェンのほか多くの市で個人による花火の打ち上げ自体が条例で禁止されている。ただ、多くの人がこの禁止令を無視し花火を打ち上げているのが現状だ。負傷者が多いため花火打ち上げ禁止や破壊力の強い花火の販売は2020年から実施されているが、負傷者数は変わらない。