オランダ、200ヶ所の警察署を閉鎖

オプステルテン司法大臣が下院に宛てた書簡によれば、オランダ政府は今後10年で200ヶ所の警察署を閉鎖する計画である。これまで地方警察が警察署の管理を行っていたが2013年より警察組織の根本的な変更で国家警察組織が導入されたこと、そして犯罪などの届け出にインターネットの活用が増えていることで、地元の警察署での仕事量が減っている。現在オランダ全土では750ヶ所に警察署が設置されているが、これを段階を踏んで減らしていく意向である。

そのかわりに、国家警察はベースチームと呼ばれる日本の交番のような業務を行う部隊を167ヶ所に設置する。さらに16のベースチームは第2チームを持つため合計で400ヶ所の支援ヶ所が置かれることになる。これらのベースチームは各市役所内に設置される可能性が高い。これにより年間2億3000万ユーロの警察の費用削減が可能であると試算されている。
さらに、この計画では警察官がこれまで以上に路上での取り締まりを強化できるようになる。路上の警察官は警察用アプリを搭載したスマートフォンを携帯し、その場で容疑者の身元調査をしたりアドバイスを行ったりができる。例えば不審な人を発見した場合に銃器保持者であるかどうかがこのアプリで瞬時にわかるというもの。