ユトレヒトのイスラム寺院、美術館に

ユトレヒトにあるオランダ最大のイスラム寺院であるウル・モスク(Ulu Moskee)が美術館として一般に門戸を開放する。これまでモスクはイスラム教徒以外は足を踏み入れるのが難しいと思われていたが、美術館にすることでより多くの訪問者を引き寄せることを目指している。

このモスクの長であるユセル・アイデミール氏はテレビ局RTVユトレヒトに対し、「美術館にはとくに偏見を持つ人々の訪問を期待している。イスラム教徒やモスクに疑いを抱いている人々のことだ。そうすれば対話を始めることができる」と語っている。

このモスクはユトレヒトにあるカタリーナ修道院美術館の取り組みである「オランダ最大の博物館」グループに参加することになった。すでに多くの教会、シナゴーグ(ユダヤ教寺院)、寺院そしてモスクが扉を開き一般公開している。合計22の礼拝所がこの取り組みに参加し、教会や寺院の内部の美しいインテリアを一般に見せている。

ウル・モスクを訪問した人がモスクについてもっと知りたい場合には、説明書がもらえる。そこにはモスクの装飾について詳細説明が載っている。モスクやイスラム教そしてイスラム文化を知るためのいい機会である。