HIV予防ピルで、感染者数が劇的に減る

アムステルダムのHIV感染検査で陽性になる人の数が、2010年と比較し79%も減っていることがわかった。これはHIV感染を予防するPrEPピルが広く浸透していることが影響している。

2010年にアムステルダムで新たにHIVに感染した人は300人だったが、2022年には62人となっている。オランダの性病・エイズ基金(Soa Aids Nederland)はこれを手放しで歓迎している。同基金はこの急激な減少はHIV感染予防ピルPrEPのおかげだとコメントしている。さらに保健所(GGD)によれば、このPrEPピルの他にも「感染後にすぐに手当をすれば治療できる」という。2026年にはHIV感染者数はゼロになると見ている。

オランダ全土では24,000人がHIVに感染している。2010年に新規にHIV感染した人は1181名、これが2021年には427人にまで減っている。64%の減少だ。感染者の約3分の1がアムステルダムの住民である。