留学後もオランダに残る学生増える

中央統計局(CBS)の報告によると、学業を終えた後もオランダで働き続ける留学生が増えているという。2018~2019学年度に卒業した留学生のうち、1年後にオランダで就職したのは32%だった。以前はその割合は約 20% だった。

特にサービス、コンピューター サイエンス、教育、テクノロジーの学位を取得した留学生の多くは、卒業後 1 年以内にオランダで仕事を見つけている。これに対し経営学、経済学、人的資源学、または心理学の学生は、卒業後オランダを去ることが多い。このグループのうち、1年後にオランダで働くのは3分の1未満だ。

ダイクグラーフ教育大臣によれば、外国人卒業生はオランダの知的経済に貢献しているため、この数字は全体として良いニュースだという。「特にテクノロジーやITなど人材が不足している分野では、国際的な人材が切実に必要だ」とダイクグラーフ氏は語る。

大臣は、留学生がもっと高い割合でオランダに残ることを望んでいる。「就職できることは、外国人卒業生にとって定着する可能性を高める要因の1つだ」とダイクグラーフ氏は語る。「留学生とオランダの絆を深め、滞在のチャンスを増やしたい。」

また大臣はオランダ語による授業を増やしたい意向だ。言語を学んだ場合、学業後もオランダに留まれる可能性が高くなる。

ただ留学生の増加とその後の就職はオランダの経済にとってプラスだが、問題も多い。教室はは満員で、教員の仕事量が増えるだけでなく、留学生もオランダ人の学生にとっても部屋不足が深刻となっている。大臣はこの留学生増加の流入をしばらく減速したい意向だ。