絶滅寸前のコウノトリがオランダに戻ってきた
1980年、オランダのコウノトリ(ooievaar, 性格にはシュバシコウ*) 総数は10組と絶滅状態になってしまった。鳥類保護団体の努力で現在では1550組まで増え、これ以上保護の必要がなくなった。
コウノトリを救うために人工の巣を作る人もいたが、鳥は自分たちで木の上や高圧線の塔の上などに巣を作った。そうしてコウノトリは絶滅状態を脱し、毎年増えていった。
オランダでは外来種以外のオランダに生息する鳥はすべて国の保護の対象となっている。絶滅が懸念される鳥はレッド・リストに載る。コウノトリはもうこのリストから外されることになった。しかし、鳥類保護団体はまだ早すぎるかもしれないとコメントしている。コウノトリだけでなく、鷹などの猛禽鳥類も法律による保護規制がなくなったとたんに、また絶滅の危機に陥る可能性があるからだ。
* シュバシコウ(鳥綱コウノトリ目コウノトリ科コウノトリ属)