続く夏日、水を節約しよう

オランダではのところ好天で乾燥した日々が続いている。実際のところ5月13日から雨が降っていないのだ。毎年晴れたが続くと水不足が心配されるが、将来的にはこの時期だけでなく1年中続く問題となるかもしれない。

現状では飲料水不足はまだ現実的ではない。まだ貯水池の水位はそれほど下がっていないし、湖なども干上がっていない。ただこの好天と乾燥の原因は一時的なものではなく、気候変動によるものだというのが多くの専門家たちの見解である。

水不足はまず農業や自然に影響を与える。これを防ぐためにも今から水の利用に注意したほうがいいと、オランダ飲料水協会。暑い夏の日には多くの人が、長時間冷たいシャワーを浴び、庭に水を撒き、プールをいっぱいにする。雨が多すぎるオランダならではの水の利用である。

節水で一番手っ取り早い方法がシャワー時間を短くすることだ。通常一回に70リットルの水を使うところを1分短くするだけで10リットルの水が節約できる。またトイレ利用時も大と小のボタンを使い分けることで節水が可能だ。庭での水やりも、1日に何回も行うより、何日かごとにたくさんの水を撒くほうが効果的だという。こうすることで、地面の奥の方まで水が浸透するからだ。またその水も雨水などを使えればそれがベストだ。(子供用)プールは毎日水を取り替えず、古い水は庭で使用するのがいい。また洗車もホースではなく、バケツの水を使う。早急に解決せねばならない問題ではないが、節水に越したことはない。