オランダ、子供の進路で弁護士を使う親増加

オランダで子供の学校選択が親の意向に合わないとして弁護士を使うケースが増えている。オランダの小学校では中学に行く前にCITOテストというテストを行い、その結果や学校のアドバイスで職業訓練校か高等進学コースかなどに分けられる。しかし、自分の子供が実際の能力よりも劣る学校への進学をアドバイスされた場合にこれを不服として弁護士に相談する人が増えている。2011年には120件だったのが2013年には420件にも上っている。
この他にも、子供が留年した場合にもこれを取り消すよう弁護士を使うという親もいる。
オランダは伝統的に教育ママ・パパは少なかったが、最近ではこの進路分け試験のために子供を塾に送ったり、集中力を高める薬を飲ませたりという親も出てきているという。

教育問題を専門とする弁護士によれば、学校側が親の意向や意見を聞かない傾向が増しており、これが問題だという。これに対し児童教育機関であるAOBは親が弁護士を使ってまで学校に圧力をかけるのは憂慮すべき事態だとしている。