ストが続くオランダ、今度は50以上の病院でスト、

ゴミ収集、公共交通機関とストが続いているオランダだが、3月には50以上の病院でのストが計画されている。10%賃上げを要求する労組との交渉が本日決裂したためストに突入するという。病院側は財政的にこの要求には答えることができないとし、2023年には5%そして年度末にさらに5%の賃上げを示している。しかし労組は2年間にわたる段階的な賃上げは認めないとしている。

ストは3月中旬に予定されているが日程は未定。50以上の病院職員が参加する。ストが行われるとその日に予定されている手術などはすべてキャンセル。緊急治療のみが行われることになる。

労組側は急激なインフレとエネルギー費の上昇で、これまでの給与では生活ができないと主張。これに対し病院側は、この要求を受け入れるには8億ユーロの歳出が必要となり、病院はその財源がないと説明している。ただ病院職員の要求は理にかなっているとして、保険会社そして政府が1億ユーロを負担することを提案している。しかしこれが不可能となると、病院側は費用削減が余儀なくされ、人員カットが行われることになる。これは、オランダで長い間問題になっている「ウェイティングリスト」(病院での治療や手術を受けられるまでの待機時間)がさらに延びることを意味する。