光熱費7月からさらに値上げか?!

エネルギー会社エッセント社は、7月から変動制料金を25−30%値上げする。家のサイズや光熱の使用量にもよるが、1ヶ月25から90ユーロ、平均49ユーロの値上がりが予想される。エッセント社(Essent)は、バッテンフォール社(Vattenfall)とエネコ社(Eneco)と合わせてオランダのエネルギー市場の4分の3を占めているが、バッテンフォールとエネコがどのくらい値上げを計画しているかはまだ不明だ。

固定料金契約をしている世帯はそれほど影響がないが、変動制料金で契約している世帯にはかなりの支出となる。とくに、新規にエネルギー会社と契約する人には恐ろしいほどの料金が課せられる可能性が高い。
光熱費の値上がりは主としてガス料金の値上げが原因だ。エネルギー会社は1年契約でガスを供給元から購入するため、昨年のガス料金には2021年後半の大幅なガス値上げは反映されていない。しかし今年のガス料金には、この2021年後半の値上げが大きく影響している。

昨年末のエネルギー会社のガス購入費用はコロナ危機中に比較し4倍になっている。これはロシアからのガス供給の減少が大きな要因である。ロシアによるウクライナ侵攻が始まったとたんにメガワット時あたり120ユーロ以上になった。戦争が終わらない限り、値上がりは続く。

以前はエネルギー会社が顧客獲得のため価格競争をしていたが、今エネルギー会社を変更するのは得策ではない。どの会社も供給に関して先が見えない状態で、どこでも値上がりは必須。それよりも省エネや断熱などを行うほうが光熱費削減に役立つという。
政府は7月から光熱費にかかる付加価値税(BTW)の値下げや、低所得者への800ユーロの助成金を計画している。