スキポール空港の混雑、夏までの解消は無理か?

アムステルダム・スキポール空港の混雑は続いており、夏休みまでに解消する目処はついていない。一時的解消策として、KLMはここ数日間のスキポール空港発のチケット販売を制限する。KLMのチケット制限では、高いチケットのみが購買可能となるようだ。
KLMは、再予約ができるだけ可能にするという措置を講じている。例えば、混雑のためフライトを逃してしまった人には次のフライトの再予約ができるなどの措置だ。

夏休みが始まると空港の混雑はさらにひどくなる可能性がある。これに対処するためスキポール空港では、人員確保に乗り出している。現在よりも高い給料を提示することで、セキュリティや清掃、荷物扱いなどの人員が集まることを期待している。ただ人員確保に関しては、この逼迫した労働市場では給与の値上げでも難しいという専門家もいる。また夏期には発着の規定を変更するとスキポール空港は発表した。これによりフライト数が減ることが予想される。また、空港は航空会社と話し合い、フライト計画や他の空港への移行などを相談している。自主的にフライト数を減らす航空会社も出ている。

当面の混雑回避のため、空港はセキュリティコーチと呼ばれる人を配置し、乗客がなるべく早くセキュリティチェックに着くよう誘導している。また航空会社も乗客に対しできるだけ手荷物を減らすよう呼びかけている。いずれにせよネックになっているのは空港の人員不足。これが夏休みまでに解消できるかどうかが課題となっている。