19日からのロックダウン解除は無理か!? 欧州他国は?

オランダのロックダウンの延長は避けられない可能性が高い。昨日ルッテ首相は「19日からの規制緩和は希望的ではない。」とコメントしている。ロックダウンが解除されるか、あるいはこのまま延長されるかについては1月12日に記者会見で発表される。1日の感染者数は減少方向にあるものの、まだ緩和するには早すぎるレベルである。オランダ以外の欧州諸国の一部ではすでにロックダウンや規制の延長が発表されている。

イギリス:コロナウィルスの変異体の拡大を防ぐため、火曜日に第3回目のロックダウン規制が敷かれた。オランダと同様、食料品など生活に必要不可欠なものを提供する店舗以外は閉鎖。学校もすべてオンライン授業となった。現在イギリス全土で27,000人がコロナウィルス感染で入院している。

ドイツ:昨年12月半ばからロックダウンに入っているが、火曜日夜メルケル首相はこれを1月31日まで延長すると発表した。毎週10万人に対し200人が陽性反応が出ているドイツでは、厳しい措置が取られている。70ヶ所以上の地域で、家から15km以外には出ないよう要請された。在宅勤務、遠隔授業が義務付けられている。さらに国外からドイツに入国する人にはコロナ検査が義務付けられている。

ベルギー:ベルギーに入国する人への国境管理が強化されている。さらに在宅勤務が可能な限り義務化され、これを守らない雇用主には罰金が課せられることになった。ベルギーでの買い物はまだ可能なため、ドイツやオランダからの買い物客が引きを切らないが、これに対する懸念が高まっている。また22時以降の夜間外出禁止令もブリュッセルとワロン地方で実施されている。

フランス:他国とは異なりフランスでは11月末から規制緩和を始めている。しかし元旦には2500人が集まるという欧州最大の違法コロナパーティが開催され、当局の阻止にもかかわらず終了までに数日かかったことが大きく報道された。
ただし夜間外出禁止令が15の州で施行され18時以降の外出が禁止された。フランスでの感染者数は増えており火曜日には1日20,000人の陽性患者が報告されている。

スペイン:大規模な全土でのロックダウンは実施されていない。あくまでも地域単位での規制にとどまっている。ほとんどの地域で店舗はオープンしている。またクリスマス、元旦などのお祭りの日には家に招待できるのは10人までをという規制が敷かれた。ただカタロニア州では月曜日からジムやショッピングモールが閉鎖されることになった。

国立衛生環境研究所(RIVM)による統計