最も暗い日は終わり、今日から日脚が伸びる

12月21日は日の出から日の入りまでの時間が最も短い、つまり1年のうちで夜が最も長い日だった。日本では冬至といわれ柚子湯につかったりするが、オランダでは暗い日々から解放され少しずつ日照時間が伸びていく希望の日だ。

21日は日が昇ったのが8時46分で日が暮れたのが16時28分と、昼間の時間は8時間にも満たなかった。朝暗いうちに家を出て暗い中帰途につく人はまったく太陽を見ない日が続いていた。しかしこれから来年の6月21日の夏至まで日は伸びる。この感覚だけでこれまでの沈んだ気持ちがぱっと明るくなる人も多いという。

オランダでは冬に鬱になったり、そのせいで体調を崩す人が数十万人いて、これは太陽にあたらないせいだと言われている。実際に医者にかかり治療を受ける人も少なくない。一番の治療法は外に出て太陽光を浴びることだが、オランダの冬は天気も悪い。そこで行われているのは光治療と言われるもので、人工の光を浴びて気分を向上させる。
それに目をつけたアイントホーフェンのスタートアップ会社スパーケルは、バイオダイナミック・ライティングという照明器具を開発した。この照明器具を使うと自然光と同じ効果があり、夜はよく眠れて気分も向上するという。

バイオダイナミック光