オランダ、5週間のロックダウンに

14日午後7時、ルッテ首相は首相執務室から直接国民に対しメッセージを伝えた。「オランダは来年の1月19日まで5週間のロックダウンに入る。できるだけ人との接触を避けること、これがウィルスを寄せ付けない唯一の方法だ。このため、せっかくのホリデーシーズンだが、我慢してこのウィルス禍に打ち勝とう」と呼びかけた。

【ロックダウンの概要】

■ 小売店、文化、娯楽
・生活に必須ではないショップは火曜日の0:00から営業停止となる。ただし、スーパーマーケット、食肉店、パン屋、ドラッグストア、メガネ店、クリーニング店などは営業可能。
・公共の場所:遊園地、カジノ、映画館、劇場、美術館、他の文化施設は閉鎖。図書館は貸し出しのみオープン
・公民館は高齢者や障害者のみにオープン

■ スポーツと接触業
・美容室、エステ、マッサージなどは営業できない。ただし歯科医や理学療法士は営業可能。
・サウナ、ジム、プールは閉鎖
・野外でのスポーツは可能。ただし2人までで1.5メートルの距離を保つ。チームトレーニングや競技は禁止。

■ 学校や保育所は水曜日から閉鎖
・小中高等学校は水曜日から閉鎖。できるだけオンラインで授業。ただし、家で働けない医療や警察などに勤務する親は子供を学校に送れる。また、最終学年で試験を受けねばならない生徒も学校に行ける。
・保育所も閉鎖だが上記の職業を持つ親は子供を預けることが可能。
・高等教育(大学)も閉鎖。オンライン授業となる。

■ 自宅に招待できる人数
・これまで3人を自宅に招待できたがこれが2人となる。
・ただし12月24、25、26日のクリスマスには3人まで可能。

■ ホテル、バー、コーヒーショップ
・ホテルはこれまで通り営業可能。ただし宿泊客のためのレストランは閉鎖。ルームサービス不可
・他の飲食店、バーはこれまで通り閉鎖。ただしテイクアウトは可能。

■ トップスポーツは継続
・サッカーのエレディビジーは継続。ただしスタジアムでの観戦客は許可されない。

■ 教会やイスラム寺院は閉鎖なし。

■ 旅行
・できるだけ家にいることが望まれる。
・海外旅行は2021年3月半ばまで予約しないよう強く要請。クロッカス休暇のスキー旅行はあきらめたほうがいい。
・公共交通機関は不要不急では利用しない。

オランダ政府広報(英語)