50の地域で規制を無視し1月17日から飲食店営業決行か?

オランダでは飲食店の再開の目処はたっていないが、約50の地域で飲食店は部分的ロックダウンの有無にかかわらず、1月17日に営業を開始すると発表。10月から始まったコロナウィルス感染防止規制で再閉店し大きな損失を被っている飲食店は、政府に反旗を翻し圧力をかける目的でこれを決行する。この違法営業決行にアムステルダムの飲食店も参加の意向はあるが、オランダ飲食店協会(KHN)の支部はこれを認めていない。

ことの始まりは、先週健康省大臣であるデ・ヨング氏が国会の廊下で発した発言だ。同大臣は部分的ロックダウンは1月の中旬では終わらないだろうと語った。これに対し我慢に我慢を重ねてきた飲食店オーナーたちは怒り心頭に達し、今回の再開決行を決めたのだという。飲食店経営者を代表するデ・フォス氏は、1月末まで閉鎖というのは死活問題だと政府のやりかたに反発している。

1月17日から再開決行に参加するのは、ブレダ、マーストリヒト、アイントホーフェン、ライデン、レーウヴァールデン、アーネム、ナイメーヘン、アルクマールなどKHNの50の支部に属する飲食店。

アムステルダムのKHNの代表エファース氏は「このやり方で政府に反発するのは間違っている。もちろんアムステルダムの飲食店の被害は尋常ではない。この決行再開とは違ったやりかたを考えている。」とコメントしている。毎日のように涙ながらの陳情の電話を受けているというエファース氏。倒産の危機に瀕している飲食店主は、貯金や年金を崩し事業につぎ込んでいる。「政府が再開日を公表できないのは仕方がないことかもしれないが、それなりの財政援助は必要だ。」と強調。エファース氏が考えている別の方法のひとつには、他業種との連携がある。例えば、混雑が目立つDIYショップやIKEAなどと交代する方法だ。飲食店を開店する代わりにこれらの店は閉鎖。という痛みを分かち合う方法である。