成長する古着市場、リトアニアの企業がオランダの競合を買収

オランダでも古着市場は盛況である。日本のメルカリに似たPCや携帯電話で簡単に売買できるサイト「ユナイテッド・ワードローブ」が、リトアニアの競合である「ヴィンテッド(Vinted)」に買収され、オランダ最大の企業となった。両社を合わせると3400万人の利用者がいる。

ユナイテッド・ワードローブは2014年に学生だったシュール・ベルデンとタイス・スレイクハウスが設立した。5年で利用者は400万人へと増加し、オランダだけでなく、ベルギーとフランス市場にも進出している。

リトアニアから始まったヴィンテッド社はヨーロッパ全土に拡大しており、500人の従業員をかかえる企業だ。2011年に設立された同社は2018年に莫大な投資を得て、いわゆるユニコーンと呼ばれる企業へと成長し、時価総額は10億ユーロ以上と見積もられる。

古着市場は成長産業だ。ブランドもこの市場に目をつけ独自のショップを展開している。H&M、バーバリー、ステラ・マッカートニー、そしてグッチなども自社ブランドの古着市場に乗り出した。このほか、高級ブランド品を扱うオランダの「The Next Closet」もシェアを拡大している。ユナイテッドやヴィンテッドは1ユーロの古着から高級ブランドまで扱っている。

United Wardrobe