救助活動と暴動
オランダ人ほど災害援助をサポートする国民はいないのではないだろうか?
何処かの国で災害が起こった時、多くのオランダ人にとってもはやそれは“他人事”ではなくなり、国をあげての資金集めがテレビやラジオ、インターネットで始まる。最近ではレバノンの大爆発事故がある。https://giro555.nl/
行動することは助ける事、頭で考える前に足が動く。
見ず知らずの人々の為に動く、救援活動をする、もし誰かが私に“オランダ人ってどんな国民?”と聞いたら、まず第一に私はこの事を挙げるだろう。
その一方で、この“頭より先に足が動く”ことが悪目に出る場合もある
そのいい例が先日ある街で起こった暴動だ。 猛暑に襲われているオランダで“暑さしのぎに”と数人の若者が街の消火ポンプを壊し歩道を噴水もどきにしてしまった。。「ハーグで消火ポンプを壊す」の記事
喜びながら水遊びをする子供達の横で頭を抱えたのは節水を呼び掛けている水道会社だった。“犯人”の若者達は逮捕されたが、それに反発した他の若者達が暴動を起こし挙句の果て機動隊まで出動する騒ぎとなってしまった。
確かに“橋を叩いてから渡る”オランダ人もいる。私の夫などはそのタイプだ。
だが、多くのオランダ人はストレートであり、オランダ人の辞書に建前という言葉は存在しない。本音優先社会は時に居心地が良く、(外国人にとっては)時に痛い。
ほんの遊び心のつもりが暴動を呼んでしまった。
若者達よ、これからは一歩踏み出す前に、少し立ち止まり自分の行動がどんな影響に至るのか考えてほしい・・・と私は胸の中でつぶやいた。