6月15日からの渡航規制緩和、EU域外は除く

3日午後7時に行われた記者会見で、ルッテ首相は6月15日からの休暇旅行について発表した。オランダ人にとって最も大切な夏休み。国外に出られるか否かは大きな関心事である。「夏休みの旅行は可能になる。しかしどこへでも無条件で行けるわけではない。」というのが今回の記者会見の趣旨だった。

*欧州12カ国(ベルギー、ブルガリア、ドイツ、エストニア、イタリア、クロアチア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルグ、ポルトガル、スロバニア、チェコ)およびオランダのカリブ諸国への渡航はコード・オレンジからイエローへと緩和された。

*コロナウィルス感染がまだ下火になっていない英国とスウェーデンそしてデンマークへの渡航は、6月15日以降もコードオレンジ(緊急以外は禁止)のままである可能性が高い。

*他の欧州諸国(フランスやスペインなど)への渡航はまだオランダからの旅行者を受け入れるかどうかの確認がとれていない。

*欧州域外へは、不要不急な渡航は避けるようアドバイスしている。また欧州域外あるいはコードオレンジの国からオランダに戻った人には2週間の自宅隔離が必要となる。

オランダ国内での休暇旅行は問題ないが、交通手段としてなるべく公共交通機関を避け、車あるいは自転車が推奨されている。
また子供の夏休み時期に左右されない人は、シーズン後に休暇を取るよう勧めている。さらに首相は「旅行に行くのはいいが、自分の行動に注意を払い、頭を働かせてほしい。」と付け加えた。

オランダが定めているコード・オレンジ警報とは「不要不急な場合の渡航禁止」、コード・イエロー警報は「渡航は可能だが十分な注意が必要。」となっている。EU内の渡航先はコード・イエローであるが、完全開放であるコード・グリーンではないことを首相は強調した。
状況は毎週更新されるので、出かける前も休暇中も政府の外務省のサイト(以下のリンク)で、訪問先の国のコードがオレンジかイエローか確認すること。イエローの国に出かけても、滞在中にオレンジに変わり帰ってきたら2週間隔離が必要になる可能性はある。

オランダ外務省の夏休み休暇の渡航先に関する情報