オランダの花畑地域、人が集まるのを防ぐため伐採開始
オランダ語でボレンストレーク(Bollenstreek, 球根地帯)と呼ばれるハーレムからハーグを結ぶチューリップの花畑が並ぶ地帯では、毎年この時期になるとその絨毯を敷き詰めたような美しさを見ようと、多くの人が押し寄せる。今年は、コロナウィルスによる外出自粛が出ているものの、この地域に集まる人の数は多い。農家ではウィルスの蔓延を恐れ、月曜日から満開の花を刈り取り始めている。これは花卉農家bや研究所のネットワークであるフラワーサイエンスが語ったもの。
この動きにどれだけの農家が賛同するかは不明だが、フラワーサイエンスによれば来週にはほぼ花は消え去るはずだという。通常は花が枯れる5月ぐらいまでそのままにしておくのだが、早いうちに花を刈り取ると球根に栄養が行き渡るため効果的だと、同団体のスポークスマン。
キューケンホフ公園で有名な球根地帯リッセ市とヒレホム市は、観光に来るひとたちの数を制限するために、道路に柵を設置するなど工夫しているが、あまり効果が出ていない。ここ数週間、かなりの人で賑わっており頭を抱えていた。リセ市の市長は、花卉・球根栽培者たちの今回のウィルス蔓延防止のための思い切った行為を歓迎している。