来年のオランダ経済やや減速、ドイツに足を引っ張られる

オランダ経済政策分析局(CPB)は、2020年の経済成長率が1.4%になると予測した。これまでの高成長がやや後退する予測で、来年度の予算や購買力に影響する。この減速の背景には外国の経済悪化が大きく影響しているという。購買力は、実質賃金の上昇と、やや程度は低いが政策措置の結果として、2020年も引き続き積極的に伸びる予想だ。 CPBは、政府予算にも余剰が出ると予想している。ただし黒字は今年よりは減る模様。

2019年の失業率は最低の基準に達したが、来年もさらに下がりそうだ。ただし労働供給の継続的な増加により、雇用の伸びは2020年に低下する。

水曜日に、2019年第2四半期のオランダの経済成長は0.5%とかなり良いと発表されているが、他のヨーロッパでは低い成長率が報告されている。隣国ドイツの経済は縮小している。ユーロ圏最大の経済は、特に外国貿易の減少の影響を受けている。ドイツの経済成長または縮小はオランダにとって伝染性であると言われているが、これまでのところまだその影響は表面に出ていない。

オランダ経済政策分析局(CPB)のチーフエコノミストであるファン・ムリゲン氏は、「ドイツの産業は長い間業績を上げていないが、オランダの産業は回転し続けている。しかしドイツの不調が長く続くなら、オランダの産業が来四半期に縮小する可能性が高い。それが成長にとって何を意味するのかはまだ不明」とコメントしている。