星付きレストランほどアニマル・ウェルフェアを考えない?

動物福祉(アニマルウェルフェア)団体である「Varkens in Nood、豚を救おう」の調査によれば、アムステルダムのミシュラン星付きレストランは往々にして動物福祉のスコアが低いことがわかった。

同団体はアムステルダムにある100のレストランのメニューの載っている料理を調べ、動物福祉チェックという採点表を発表した。すべてのメニューに関し家畜の出所や輸送法、魚の捕獲方法などを調べ、総合点をつけるというもの。当然のことながらヴィーガンのレストランである「Mr & Ms Watson」 や 「Vegan Junk Food Bar」などは最高点を取得している。これに対し、ミシュラン星を獲得しているような高級レストランの点数が低く、多くが10点中5点以下。

アムステルフェーンにある2星レストランである「Aan de Poel」は、動物福祉の観点では星付きレストランでは最低点である4.3がつけられた。このレストランは、ベジタリアン用の料理がないことと、消滅の危機に瀕しているマグロやスズキがメニューに載っているというのが、この低い点数の理由だそうだ。星付きレストラン中で最高得点を得たのが「Bolenius」で7.7。メニューにベジタリアンやヴィーガン用の料理が含まれているので高得点を得たのだが、フォアグラが含まれていることがマイナス点となった。

この動物福祉団体によれば、レストランで供される肉のうち、たいていの鶏はひどい環境で育成されているものが多く、子羊は野外で育っているので、動物福祉という観点では好ましいという。このリストが発表されたことで、動物福祉を無視していたレストランもメニューの変更を余儀なくされる可能性は高いと、同団体は見ている。
今回はアムステルダムのレストランだけが対象だったが、今後オランダ全土で同じようなテストが行われる予定。以下が動物福祉の観点ではランクの低いレストランワースト5。

1. Loetje (4,2)
2. Le Garage (4,2)
3. Guts (4,3)
4. Aan de Poel (4,3)
5. The Harbour Club (4,5)

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