アンネ・フランクハウス、展示を大幅に変更し、本日国王がオープン

年間120万人が訪れるアムステルダムのプリンゼン運河にあるアンネ・フランクの家。実際にアンネ・フランク家族が身を潜め生活していた隠れ部屋に入ると当時のホロコーストを全身で感じると、歴史家であるホイジンガ氏も書いている。しかし、アンネ・フランク財団はこれまでの展示を大幅に変えると決定、変更終了後の本日木曜日にウィレム・アレクサンダー国王により開幕する。財団のレオポルド氏は「歴史をもっとよりよく説明したい。」と展示の変更の趣旨を説明した。「アメリカの調査によれば、ミレニアム世代の70%がアウシュビッツについて聞いたこともないという。10年前まではそんなことはなかった。歴史は後の世代にも引き継がれるべき。」と語っている。

これまでの展示では、各部屋ごとに誰が生活していたかを説明するのみだった。新しい展示では家族の歴史を時系列で説明している。ドイツでの生活、その後オランダでの幸せな日々、その後アンネの父親がナチに目をつけられ、両親とアンネと姉のマルゴーが隠れ部屋での生活を余儀なくされるまでが展示される。さらに、この隠れ家の住民が逮捕されアウシュビッツやベルゲンなどへ強制送還される様子も示すという。
レオポルド氏は、アンネ・フランクハウスをホロコースト博物館にはしたくないと断言している。家族がどのように戦争を経験し亡くなったかを知ることで、現在の外国人排斥問題などbをなくし、人々が違いを認め合う社会にしたいと語っている。

アンネ・フランクハウス