子どものお小遣い、銀行口座振込増える。オランダのお小遣い事情

オランダの子どもたちのお小遣い事情についての調査によれば、お小遣いが銀行口座に振り込まれる子どもが34%に上っている。2016年には27%だった。とくにグループ7と8(日本の小学校5,6年生)では銀行振込が多い。この調査はグループ5から8(日本の小学校3年生から6年生)の1073人の子どもに対して「お金に賢く(Wijzer Geldzaken)」が行ったもの。4分の3の子どもたちはもらったお小遣いを貯金箱に入れているが、45%は銀行口座にも入れている。また年齢が高くなるほど貯金箱や銀行口座での貯蓄をする子どもが増える。自分の銀行口座を持っているという子どもは約4分の3いる。
また銀行口座を持っている子どもの10人に4人は銀行カードを所持している。銀行カードの所持も2016年には37%だったものが2018年には44%へと増加している。

さてお小遣いの額だが、グループ5(小学校3年)では月額6.8ユーロ。グループ8では平均11.1ユーロとなっている。ただ、お小遣いだけが子どもの収入源ではないようだ。犬の散歩、おつかい、車の清掃などの雑用を手伝ってお金をもらっているという子どもも半数いる。グループ5の子どもは一回の手伝いで平均1.6ユーロ稼ぐが、グループ8の子どもはこれが2.7ユーロへと値上がりしている。

お小遣いの使い道は自分で決めるという子どもは半数。ほとんどがおもちゃを買っている。ただ、年齢が上がるにつれて、おもちゃ離れが目立つ。おもちゃの代わりにコンピュータゲーム、本、雑誌、贈り物、化粧品、スポーツ、趣味、洋服、靴、携帯電話などを買うという子どもが増える。

購入は友達の影響を受けていると、ほとんどの子どもたちが答えている。30%の子どもは他の子どもが持っているから買うという。また広告による影響も強い。ただ、テレビ広告の影響は減っており、ヴログ(Vlog)と呼ばれるビデオブログを見て買うという子どもが6人中1人と、ヴログの影響はますます強まっている。また、買ってから後悔したことがあるという子どもも半数。この辺りは大人とたいして変わらない。1000ユーロをもらうのと親友を3人を得るのでは、ほとんどの子どもが親友を選んでいる。

お金に賢く(Wijzer Geldzaken) 調査