アムステルダム・ロンドン間の高速列車の開通遅れる、2020年になりそう

昨年の末に開通予定だったアムステルダム・ロンドン間を4時間で走る高速列車は、今年の開通はまた延期された。アムステルダム・スキポール空港・ロッテルダム・ブリュッセル・ロンドンを結ぶ新ユーロスター線は、昨年の5月に新車種も発表されていた。当初開通予定は昨年の12月だったが、これが今年2018年の春へと延長されたばかり。しかし準備は整わず開通はさらに延長される予定だ。

インフラ担当副大臣ファン・フェルトホーフェン氏が国会に提出した書簡によれば、新ユーロスターは2020年初めに開通が延期されそうだという。
遅延の一番の理由は国をまたがる路線に関わるセキュリティと国境警備の問題だとファン・フェルトホーフェン副大臣。英仏海峡をつなぐトンネルで列車はシェンゲン協定地区の外(英国)に出るため、ここでの旅券管理やセキュリティ確保が必要になる。現在、オランダ、ベルギー、フランス、イギリスでこの調整を進めているが、まとまるのは2019年末と見られ、このため開通が2020年になるという。
オランダ鉄道(NS)は、今年4月開通を目指しアムステルダム中央駅にユーロスター発着用プラットホーム15番線を準備、パスポートチェック用のターミナルも目下建設中である。