オランダ11ヶ所小規模空港は、人身売買や麻薬輸送の巣窟?

オランダには11ヶ所に小さな空港があるが、管理体制がゆるく人身売買や麻薬取引が行われやすい。国境警備などを担うオランダ王立警察(KMAR)は、出入国管理を厳しくすべきだと提唱している。これらの空港では乗客の管理はほぼ行われていないに等しい。現状パイロットが乗客や乗組員のデータを提出する義務はなく、自由裁量で行われている。警察や税関などもブーダル、テウへ、ホーヘフェーン、ミッデンゼーラントといった小さな空港は、法の目をくぐった犯罪が起きやすいと見ている。他にも同様な犯罪の基地となっているのはバケーションパークやヨットハーバーだという。KMARはこれらの空港などで国境警備を徹底化すべきだとしている。

昨年7月にはオランダの小さな空港から人身売買の被害者である11人のアルバニア人の大人と子供がイギリスへ密航している。さらにイギリスからドイツへ密輸出された60キロのヘロインがアペルドールンに近いテウへ空港で没収されるという事件も起きている。現状では小さな空港は日の出から日の入りまでが開港しているが、日が暮れてからはほぼ無法地帯。許可なしに発着が可能だ。小規模空港は主として自家用飛行機の発着やグライダー、パラグライダーなどに使用されており、自家用機はオランダ国内と近隣諸国が目的地。飛行機の規模はほとんどが12名乗りまでと小型である。