本当の難民以外の「安全な国からの難民希望者」に犯罪者
難民申請者に犯罪者が混ざっているという懸念がオランダの国民の間で広まっている。警察の調査によれば、これらの犯罪者のほとんどが「安全な国」から難民を装いオランダに入国したものであることが判明した。ただこれらの犯罪者を国外追放するのも難しいというと、テレグラーフ紙は報道している。
2016年の最初の9ヶ月間で、難民申請者のうち707名が犯罪容疑者として警察に報告されている。このうち460名は、アルバニア、グルジア、モロッコ、アルジェリア、リビアといった戦争や紛争地ではない国から来ている。
犯罪者の多くは窃盗、脅迫、公共物破壊など犯罪歴がある。中にはすでに13回も逮捕歴がある容疑者もいた。
通常、難民センターに入り移民局INDの審査を受けるまでに数ヶ月かかるのだが、犯罪者たちはその期間を宿泊場所として利用している。オランダだけでなく欧州中の難民センターを巡り、難民センターから追放されるとまた次のセンターへと放浪していると、警察。警察は犯罪者を追放するがオランダで犯罪を犯していない場合には逮捕することができないという不満をかかえている。