最も美しく過酷な自転車レース「ジロ・デ・イタリア」でオランダ人選手優勝

毎年5月3週間に渡って行われる自転車のロードレース「ジロ・デ・イタリア」で、今年はオランダ人のトム・デュムラン(26)が初優勝した。この山岳ステージの多いロードレースでオランダ人が優勝するのは、今回100回目にして初めてだ。最終日28日、モンザからミラノへ向かう29.3キロの個人レースを33.23分で走り抜け、これまでの4位からトップへと躍り出た。

自転車の国オランダだが、山岳地帯の多いツール・ド・フランスやジロ・デ・イタリアでのロードレースは決して強くなかった。今年77歳になるヤン・ヤンセンが1968年に初めてオランダ人としてツール・ド・フランスを制覇。ヨープ・ズーテメルク(70)は1979年に同レースで優勝している。それ以来、オランダ人選手の優勝はなかったゆえに、今回のジロ・デ・イタリア制覇のニュースはオランダを沸かせている。デュムラン選手は昨年初めてジロ・デ・イタリアに出場したが、あまり良い成績ではなかった。今年は合計90時間34分54秒と二位のコロンビアのキンタナ選手を31秒引き離し優勝した。