オランダの所得税、欧州平均より低く

オランダは高福祉、高税負担の国というイメージがあるが、実際には個人の税負担は欧州全体の平均より低い。ただ2015年の個人所得税と社会保険料は4年連続で上昇しているが、それでも90年代半ばの負担に比較すれば低い水準である。2015年の税および社会保険による歳入は2558億ユーロで、GDPの37.8%、EUの平均の39.8%平均より低い。
EU諸国ではフランスが最も税負担が高く、次いでデンマークそしてベルギーとなっている。フランスは社会保険料の負担が高いのに対し、スカンジナビア諸国では税負担が高い。ベルギーは所得税、社会保険料ともに平均より高いという統計結果が出ている。

オランダの所得税負担は1995年より大きく減少しており、2009年には過去最低を記録した。その後また税収は増加しているが、中央統計局CBSによれば所得税収が25%増加しているのが要因だという。ただ、上昇は続く傾向にあり、また2009年の水準に近づきつつある。

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