サッカー場の人工芝は健康に害?!

「ゴム顆粒を含む人工芝のサッカー場でのプレーは、健康に害を及ぼす可能性がある。」昨日放映されたオランダのテレビ番組「Zembla」でのインタビューで、科学者たちはさらなる調査の必要性を訴えた。すでに米国そして英国では、ガンにかかったサッカー選手たちと人工芝を関連付けている。

人工芝に使用されるゴム顆粒は古いタイヤから作られる。古タイヤは発がん性物質であることは知られている。
2015年に欧州委員会は古タイヤに含まれる発がん性物質についての基準を定めようとしたが、タイヤメーカーのロビー活動でこの基準制定は2017年まで延長されている。もしこの基準が設定されていたら、現在のゴム顆粒に含まれる発がん性物質含有量は高すぎということになる。しかし、オランダの国立衛生研究所(RVVM)は、2006年に独自に行なった調査で、人工芝は健康に害はないと結論づけている。

オランダサッカー協会(KNVB)もこの調査結果を真摯にとらえ、さらなる研究を進めて欲しいと希望。人工芝を使用するサッカー場は2007年の300場から増え続け、現在約2000場を数える。サッカー協会は、ゴム顆粒の代わりにコルクチップを撒くなどの、代替品の導入も検討している。