オランダのフーリガン、街中を避けて森や牧場で対決

最近のフーリガン(サッカーの試合会場の内外で暴力的な言動・行動を行う暴徒化した集団)は、市街地を避けて、森の中や牧場で対決することが増えている。オランダではフェイエノールト、フォルトゥナ、ベルギーではスタンダード・ライクのフーリガンたちが郊外や田舎で暴力行為をはたらいている。スタジアムの中や周辺には関しカメラが備え付けられているので、これを避けるのが目的だという。対決は武器を使わない「素手」の格闘。検挙率を最低に抑えつつ最大限の格闘を行うのがモットーであると、フーリガン。

牧草地で対決するフーリガンがいくら市民を巻き添えにせず素手で戦うにせよ、オランダ警察はこれを見逃さないと強調、警備体制を強化する意向である。
これに対し病理心理学者であるデルクセン教授は、テレビ番組のインタビューで「誰にも迷惑をかけず、ものを破壊しない行為は、フーリガンの鬱屈の憂さ晴らしにいいのでは」と好意的な発言をしている。