オランダのエメン市で世界初の木製自転車専用道路
オランダでは全土に自転車専用道路が張りめぐされており、その全長は日本の国道の半分に相当する29,000キロにも達している。この自転車王国オランダの東北部に位置するドレンテ州のエメン市で、世界初と言われる木製の自転車専用道路が登場する。現在、短区間を試験的に敷設しその耐用性や実用性を調べる計画で、これがうまくいけば地元の工場と協力し材料を大量生産するという。この木製道路は、堆肥そして木製チップと有機樹脂シートを圧縮したものが原材料となっており、硬度が高く維持も簡単であるという。自然にやさしく持続可能な自転車道路敷設案を提案したのはドレンテ州自治体。生産と道路敷設が軌道に乗ればエメン市で75人の雇用が可能となる。
歴史学者によれば木製の自転車道路というのは実はこれが最初ではないという。20世紀の初頭、オランダ領インド(現在のインドネシア)で、沼地でも自転車に乗りたいというオランダ人たちがセレベス島などに木板を敷設して自転車に乗っていたらしい。