ベルギーにおけるテロ脅威度引き上げに伴う注意喚起

1 11月21日(現地時間),ベルギー政府当局は,首都ブリュッセルの脅威度を4段階中の3(高い。テロの可能性があり,発生し得る)から4(非常に高い。非常に危険な状態であり,事態は切迫している)に引き上げました。

2 ベルギー内務省危機管理センターは,ブリュッセル首都圏地域の住民に対して,多人数が集まる場所(コンサート,大規模行事,駅・空港,公用交通機関,大規模商業施設)を避けるよう呼びかけています。
また,報道によれば,ベルギー政府は大規模イベントを中止し,21日および22日の地下鉄(ブリュッセル)の運行を中止するよう勧告しています。本21日の地下鉄は運休となっています。

3 ブリュッセル以外の地域についても,ベルギー当局は,16日,パリにおける同時多発テロ事件(14日付スポット情報「フランス:パリにおける連続テロ事件の発生に伴う注意喚起(再更新)」参照)の発生を受けて,脅威度を2(中程度。テロが発生する可能性は小さい)から3(高い。テロの可能性があり,発生し得る)に引き上げています。同事件については,ベルギー出身者が同地において犯行を準備したと報じられています。

4 つきましては,ベルギーに渡航・滞在される方は,以上の状況を考慮し,不測の事態に巻き込まれないよう,最新の関連情報の入手に努めてください。特に,ブリュッセル首都圏地域においては,軍・警察施設付近,政府施設,観光施設や上述のベルギー政府当局が指摘するコンサート,大規模行事,駅・空港,公用交通機関,大規模商業施設など多人数が集まる場所へは可能な限り訪問を控えてください。それ以外の地域でも,軍・警察施設付近には不用意に近づかず,テロの標的となりやすい場所では,周囲の状況に注意を払い,不審な状況を察知したら,速やかにその場を離れるなど安全確保に十分注意してください。

5 海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html )
また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)

6 なお,テロ・誘拐対策に関しては,以下も併せて御参照ください。
(1)パンフレット「海外へ進出する日本人・企業のための爆弾テロ対策Q&A」
(2)パンフレット「海外旅行のテロ・誘拐対策」
(パンフレットは,http://www.anzen.mofa.go.jp/pamph/pamph.html に掲載。)

(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3678
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省 海外安全ホームページ:
http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (携帯版)

(現地大使館等連絡先)
○在ベルギー日本国大使館
住所:Square de Meeus 5-6, 1000 Bruxelles, Belgique
電話:(32-2) 513-2340, 500-0580(領事部)
Fax:(32-2) 513-1556
ホームページ: http://www.be.emb-japan.go.jp/japanese/index.html